セミリタイヤとウーバーイーツ その2
先日の記事で、好きな時間に働ける、休める仕事「ウーバーイーツ」の登場について書きました。
各種報道でイメージが悪いせいかウーバーイーツで働くことに否定的な思いがある人もいるようです。でもセミリタイヤするならウーバーイーツの働き方はとても魅力的です。
メリットのひとつに「時間の自由さ」を挙げました。多くの人がイメージするのは「そこまで」ではないでしょうか。
でももう一つ大きなメリットがあるんです。それは、
「薄く、生産性低く働ける」
ということです。通常の勤め(サラリーマンやバイト)では、雇う側は「同じ給料を払うなら、同じ時間内になるべく密度高く、生産性高く働かせる」と考えます。これは自分が雇う側になったことを想像すれば当たり前です。しかしこのレベルが結構高かったりして、疲弊の原因になっているのだと思います。
FIREをしたい人の多くは、
「働くのが嫌なんじゃない、働かされるのが嫌なんだ!」
という気持ちで日々働いているのではないでしょうか。
給与を基本的に「働いた時間」から算出せざるを得ない日本では、勤めていると「自分のペースを超えて働かされる」ことから逃れられないのです。
ウーバーイーツの仕事は違います。
「薄い長時間労働」
が可能なのです。誤解が怖いのでフォローしますが、短時間でフル回転して働きたい方はそれももちろんできます。ただその場合は働いている間は勤め時代かそれ以上の集中力でがんばらなくてはいけません。
この「薄い長時間労働」、つまりダラダラ働けるというのがセミリタイヤにぴったりなのではないかと思うのです。働き方の一例を挙げてみましょう。
お昼の12:00 2件配達(1時間2件配達は超のんびりといった感じ)
13:00 休憩 近くの公園でぼーっとしながらお弁当を食べる
13:00~14:00 2件配達
14:00~15:00 休憩 図書館など
15:00~16:00 2件配達
16:00~17:00 休憩 カフェや川原でぼーっと。
17:00~19:00 5件配達
これでだいたい5000円は稼げます。時給で見てはダメですよ。実際にやっている人はわかると思いますが、この程度だと「働いているという感覚がない」というのが実際です。
こんな生活を週に3~4回していると、月に8万ぐらいになります。
FIREでは「1億円4%で運用して大体月に30万円ぐらい不労収入」という考え方が基本ですが、ウーバーイーツの8万円を足すと貯めなくてはいけない金額が6000万円ぐらい下がってきます。
そもそも「月に30万円もいらないよ、15万ぐらいで楽しく暮らせるよ」という人であれば、さらに必要貯金額は3000万円ぐらいに下がってくるでしょう。
この「ほぼ働いている感覚がない薄い働き方」=ウーバーイーツを組み合わせることで、セミリタイヤへのハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。