雇われ者への強制労働圧力が弱まることはない
私が子供の頃「コンピュータが発達すれば暮らしがどんどんラクになる」と言われていました。
私はそれを信じITに興味を持ち、大学は当時花形だった情報系の学部を卒業しコンピュータメーカーに就職しました。
だけど今はどうでしょうか。
ラクになるどころか、自宅でもメールの返信に追われている人も多いでしょう。
「ITの進歩で昔は1つのことしかできなかった時間で2つのことができるようになっただけ」なのです。
私の考えていた未来は
「半分の時間で仕事が終わるからあとは自由」
でした。しかし社会に出てわかったのは、
そういう日は永久に来ない、ということです。
これからAIの発達で、昔は1つのことしかできなかった時間で10のことができるよにうになるかもしれません。
結局単位時間に行わなければならない仕事が増えていくだけで、忙しさは変わりません。
それはそうです。経営者の立場にたてば同じ給料を払うなら1時間に社員ができることを増やすことが直接的な利益につながるのですから。
労働基準法は基本的には身体を相手にしています。
一時間の処理量が増え続け、その処理量が頭への負担になっているという発想と科学的根拠が出てこない限り、雇われの立場で働いている人への安息の日は来ないのではないでしょうか。